カビの発生
カビは、部屋の中の気温20度〜30度、とくに湿度が60%〜85%が、発生しやすい条件です。
畳表にカビの菌がついてから、2〜3日程度で発生してきます。
とくに現代建築やマンションなど気密性が高いので、発生しやすい原因となります。
(梅雨時期、結露、加湿器など)最近では、8月〜9月の台風時期にも注意が必要です。
では、どうしたら?
年配の方は、新しい畳表は、カビがでるものと思っている方も?
若い方は、カビが発生してから、おどろく方もいます
1. 天気のいい日には、換気をしてください。
2. 湿度が70%を超えないように、して下さい。
(除湿機があれば、除湿して下さい。 無ければ、エアコンのドライをかけて下さい。)
3. まめな掃除をして下さい。
少し手間は、かかりますが、カビが発生しにくい条件をつくればいいと、私は考えています。
(梅雨時は除湿機やエアコンがあれば部屋を閉め切り、毎日1時間程度、除湿していただくと、随分違うと思います。)
カビが発生したら?
(ベタベタする場合は乾燥させてから)
ドライアーをあてて乾燥させるのもいいと思います。
まず掃除機をかけて下さい。その後に、から拭きをして下さい。
消毒用アルコール(エタノール)で拭き取ると、さっぱりします。(絶対に水拭きしないで下さい!)
防カビ・防虫表?
当店の畳表は、よくある防カビ・防虫加工など、薬品加工をした畳表を使っておりません。
あくまで、天然の国産表(カビや虫に効く薬が・・・人に大丈夫?)と考えております。
若干管理に手間が、かかりますが! 良い材料で、体に優しい畳を志ています。
畳は住まいの信号機!
除湿機のある、お宅の方は、解ると思いますが、
湿度の高い日に数時間で数リットルの水がタンクに溜まります。
その水分を(畳表)イグサが吸ってカビの原因になるんですが、
畳や壁(左官)障子がないと、その水分(湿気)を、吸ってくれるモノが、なくなります。
そうなると、木材の腐朽やクロスの全張替えと、かえって高コストになると思います。
畳がなくなると、その何リットルもの水分が、建物に被害をもたらします。
高温多湿の日本の建築において、畳は重要な役割を果たしています。
畳はカビが生えるから、いらないと思われる方へ!
逆の発想で、畳のカビは、室内の湿度(水分)の信号機として考えて下さい。
カビが生えるという事は、イグサの限界!
家屋に水分がある黄色信号です。
仮に、畳の部屋でなくても、その湿度(水分)は、確実に存在します。
その湿度(水分)は、長年どこかに被害をもたらします。
フローリング(板の間)が、プカプカするようなら、大問題です。
カビは目に見える不快なものですが、1番、解りやすい、
大事な住まいの信号機だとおもうのですが!
いくら頑丈な基礎や構造でも土台が腐れば、意味ないですからね。
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